−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− TOURIST LUNCH  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

遙か向こうの丘の上に、金色に輝く窓が見えた。
羊飼いの少年はパンとブドウ酒を持って、それが何か確かめる
め旅に出た。

ずっと昔、図書館で読んだ本に、そう書いてあった記憶がある。

私はNSR150SPのキックペダルを踏み降ろした。
羊飼いの少年の心と同じ、旅の始まりだ・・・。

あの道を通るたびに気になっているものがある。
誰に聞いても、誰、一人として見た事が無いという。
あの、洋風の塔は何だったのだろう。

昔の面影を残した街を通り過ぎ、マスカットや白桃の畑が連続
する、山の細道を駆け上がる。
だが、季節は初夏。生い茂った草木で頂上からは何も見えない。
照りつける太陽の下、畑にも人は誰もいない。

突然、子牛を数頭乗せたトラックが目の前を通り過ぎる。
そういえば、街からそんなに離れていない場所に、牧場が点在し
ている。ここまで来る間、牧場の看板をたくさん見かけた。
まさか、洋風の建物は牧場か??

トラックに追いつくと、脇道に入ってすぐ大きな雪印のマークが
ある牧場にたどり着いた。
牛と遊ばせてもらい、1杯100円で今朝搾ったばかりの牛乳を
巨大な冷蔵庫から出して飲ませてもらった。さすが、おいしい。

牧場の人に話を聞いてもらう。
どうやら謎の洋風の塔はワイン工場らしい。
地図を書いてもらって、程なく到着する事が出来た。
うれしい、こんな感じ。あんなかんじ。ぜったいにココ!

少しばかり、休憩することにしよう。
バイクから降りて深呼吸・・・。

あれ?なんだかオ・ト・ナの香りが漂ってきた・・・・。

 

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見学コース、ワインやビールの試飲もできるらしい?!

お食事どころ、水上テラスが気持ちいい。

これで1人前、かなり多めのジンギスカン私はレモンスカッシュで・・・。

←おかずだけでお腹一杯です。

おしゃれな家から何かのぞいていた。

どして?ゾウなの?